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スタグフレーションへの道?

公定歩合0.25%緊急引き下げ=ベアー資産担保に3百億ドル特別融資−米FRB (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080317-00000030-jij-int

大きなニュースが今朝異例のタイミングで発表されました。直後から米株先物や金利は上昇したものの、ドルの信用不安は払拭できなかった様で、一時1ドル95円台までドル安が進行しました。公定歩合を引き下げても米国経済の先行不安感は払拭出来なかった様です。

この事態を傍観した私としては、見えてはいけないスタグフレーションへの道が見えた気がします。

スタグフレーションとは、物価の上昇と不況が並行して起こる経済現象ですが、身近な例としては、1973年の第一次オイルショックと1978年の第二次オイルショックが挙げられます。

特に1973年から起こったトイレットペーパーが売切れたシーンで有名な"石油危機"では、1バーレル3ドルだった原油価格が4倍近い11.6ドルまで上昇してしまい、この上昇分があらゆる製品価格に転嫁され、日本では年率25%近い物価の上昇(インフレーション)を招きました。さらに物価の上昇があまりにも大きかったため、消費や生産が大きく冷え込み、高度成長を続けていた日本経済が一転マイナス成長に引きずり込まれるほど衝撃を受けた訳です。

スタグフレーション下では、下手な景気刺激策はインフレの増大となって逆効果になるので、減税などで消費を刺激したりと経済の舵取りに苦心する様になるのですが、現在の原油価格の高騰や世界経済を牽引していた米国経済の急減速が、オイルショックの前段階と酷似している様な気がして仕方がありません。

まだ日本経済の消費や設備投資が落ち込んだ経済指標は出ていませんが、多くの商品に波及している物価上昇、内部留保に努める企業の為に増えない可処分所得と社会保障を含めた先行きへの不安感、これにアメリカ経済という外部環境が悪化してしまえば、近い将来スタグフレーションと言う出口の見えない蟻地獄に陥りかねないと横須賀の小市民はドキドキしています

どうぞ杞憂となりますように。


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のなか通信管理人 * のなかの経済痛? * 23:59 * comments(0) * trackbacks(1) * pookmark

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