<< April 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 失策一転、2000本安打達成! | main | プラチナ製ガンダムでガンプラ? >>

トヨタ最高益も国内は不振

トヨタ自動車が発表した2007年3月期連結決算によると、営業利益が前期比19.2%増の2兆2386億円となり、6期連続で過去最高を更新しました。また、純利益は前期比20%増の1兆6440億円で、これまた5期連続で過去最高を更新しました。

まさに我が世の春といった状態のトヨタではありますが、その主な牽引力はヨーロッパ市場での販売好調と円安です。方や日本国内での新車販売は、前年比4%減の227万台と結構深刻な不振。

小売業界に総じて言える新店や新市場で儲けを稼ぐ構造が自動車産業にも見られていますが、枯れかけている日本市場も耕したり、肥料を入れたりしないと、巨人・トヨタも足元をすくわれかねないと思い、かつてトヨタの新車販売に携わっていた者としていささか苦言を呈したいと思います。

というのも、トヨタの渡辺捷昭社長がテレビニュースのインタビューの中で盛んに「勝って兜の緒を締めよ」的な発言をしつつも、「国内では若者の車離れが進んでいる」との認識を語っていたことが気になった為です。

現実には、車が欲しい若者の数が減ったの(車離れ)ではなく、車を手に入れることが色々な点で難しくなった(持つリスクが増えた)ということを示しているのです。

一番の大きな原因は、新車の価格が高いことでしょう。一般的な大衆車の価格は、高度成長期から比べても決して高くはなっていないのですが、生産性が上がっている割合に比べると安くなっていません。安全性のコストが高まっていることもあってか、相対的に価格が高止まりしています。

もうだいぶ前の話ですが、日産は数社あった販売店系列を2つ(レッドステージ・ブルーステージ)に絞りましたが、トヨタはオート店とビスタ店がネッツ店になったものの、依然4系列(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)を維持し、系列販売店間で同一車種の競合が繰り返されています。この系列販売店の作りや立地を見れば、販売管理費などに大きなコストを使っていることを想像する事は容易です。しかも販売系列も各県ごとの独自経営で地域性・市場性や販売力や経営体力に差がありますので、トヨタ本体の生産性の向上と比較すると、かなり旧態依然の自動車販売が続けられています。この不経済こそが、我々が車を高止まりした価格で購入しなければならない仕組の根本です。

この辺にメスを入れることができれば、自動車の販売価格が下げられる余地はまだまだあるのですが。少子高齢化が進む今後、若者が車を乗らなくなれば、車の良さを知る機会に恵まれず、その子供の世代にはさらに乗らなくなるのですから、深刻な問題だと思います。

かつては「鉄は国家也」と言われた時代もありましたし、”黒いダイヤ”や造船業が国を牽引した時期もありました。現在「トヨタは国家也」と言えるほどの隆盛を誇っている自動車産業。そのお膝元で「若者の車離れが進んでいる」なんて認識をしているようでは、自動車産業の空洞化も「今が盛り」といった感がします。

少々まとまりに欠いた今日の日記ですが、トヨタが好きだからこその苦言です。


【PR】デイトレーダー必見!投資情報満載でいいことあるかも

のなか通信管理人 * のなかの経済痛? * 23:59 * comments(0) * trackbacks(0) * pookmark

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ