身近な宇宙に生命存在?
2007.03.13 Tuesday
前世紀までは、とかく外宇宙に生命存在の可能性を求めていた人類でしたが、火星に続き、土星の衛星エンケラドスにも水の存在が確認され、内部の放射性物質が発熱しており、生命に適した場所が存在する証拠をつかんだことになるのではないかとNASAが発表しました。
エンケラドスの表面温度は摂氏-200度前後ですが、極部分で水蒸気が噴出しているのが、カッシーニ探査機の観測で確認されていました。衛星表面のごく浅いところに摂氏0度以上で液体の水が存在し、これが間欠泉のように吹き出しているようで、さらに窒素ガス(アンモニアが熱分解したものとみられる)も観測された為、「熱水の中で有機物が豊富に合成されたはず」とNASAの研究者は結論づけたそうです。
地球以外の天体で、地下に水が存在するかもしれないという話は、火星や木星の衛星などでもあるのですが、直接的に表面から吹き出す水を観測できたことが画期的なことです。またこの水が、一つの謎を解明しました。その謎とは、土星の周囲が酸素原子で満たされていたことなのですが、エンケラドスによって吹き飛ばされた水分子が、宇宙空間で酸素原子と水素原子に分解され充満したという仮説が成り立つのです。
土星の衛星と言えばタイタンやエウロパが有名で、私はこのエンケラドスを知りませんでした。1789年にハーシェルによって発見された衛星で、土星からの距離は23万8020 km、直径500km程度の小さな衛星ですが、土星系では6番目に大きい衛星です。
まだまだ未知の部分は多いですが、身近な太陽系内の小さな衛星にも生命存在の可能性があるということに、驚きを禁じえないものがあるニュースでした。
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エンケラドスの表面温度は摂氏-200度前後ですが、極部分で水蒸気が噴出しているのが、カッシーニ探査機の観測で確認されていました。衛星表面のごく浅いところに摂氏0度以上で液体の水が存在し、これが間欠泉のように吹き出しているようで、さらに窒素ガス(アンモニアが熱分解したものとみられる)も観測された為、「熱水の中で有機物が豊富に合成されたはず」とNASAの研究者は結論づけたそうです。
地球以外の天体で、地下に水が存在するかもしれないという話は、火星や木星の衛星などでもあるのですが、直接的に表面から吹き出す水を観測できたことが画期的なことです。またこの水が、一つの謎を解明しました。その謎とは、土星の周囲が酸素原子で満たされていたことなのですが、エンケラドスによって吹き飛ばされた水分子が、宇宙空間で酸素原子と水素原子に分解され充満したという仮説が成り立つのです。
土星の衛星と言えばタイタンやエウロパが有名で、私はこのエンケラドスを知りませんでした。1789年にハーシェルによって発見された衛星で、土星からの距離は23万8020 km、直径500km程度の小さな衛星ですが、土星系では6番目に大きい衛星です。
まだまだ未知の部分は多いですが、身近な太陽系内の小さな衛星にも生命存在の可能性があるということに、驚きを禁じえないものがあるニュースでした。