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アンドリューNDR114

1999年/131分/監督:クリス・コロンバス

Story
 そう遠くない未来のある日。夫妻と2人の娘が住むマーティン家にロボットNDR114が届けられた。好奇の目で迎えられたロボットはアンドロイドが訛ってアンドリューと名付けられた。
 それから間もなく家族と出掛けた海岸で、アンドリューはリトル・ミス(妹)の大切にしていたガラスの馬を不注意から壊してしまった。少女に「あなたなんか嫌い」と言われたアンドリューは、壊れたガラスの馬の償いに拾ってきた流木で木彫りの馬の置物を作って彼女にプレゼントをするのだった。
 果たして設計ミスなのか、そんなちょっと変わった「創造」をするロボット・アンドリューは、温かい家族に囲まれつつも「創造」によってユニークなロボットとして自立していく。さらに年月を経てマーティン家の人々との別れと出会いを繰り返す中でロボットである自分に対して疑問を持ち始め、自分探しの長い旅を始めるのだった。
 やがてアンドリュー(ロビン・ウィリアムス)は人間の姿を手に入れ、人間の感覚を手に入れ、極めて人間に近い存在になるのだが…。

Impression
 ロボットでありながら独特の人間らしさを持つアンドリューの葛藤や苦悩がとても面白く、物語の中盤まで集中してみることが出来た。
 しかし、アンドリューがロビン・ウィリアムスに変わる辺りから、少しずつ冷めていく自分がわかった。人間らしいロボットに愛着を感じていたが、人間になろうとするアンドリューには共感が持てなかったためであろう。
 ストーリーのネタバレになってしまうのでここで書くことは控えたいが、SFとして見た場合には尻つぼみ、ヒューマン・ドラマとして見た場合には大団円といった感じかもしれない。
 私の場合は途中まで近未来SFの感覚で見ていたため、このギャップに最後まで馴染めなかった様だ。
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さよならゲーム

1988年/監督:ロン・シェルトン

Story
 舞台はマイナーリーグ。メジャーとは段違いの待遇の中、夢を必死においかけている人々の物語。マイナーリーグ・ブルズの剛速球ルーキー、ヌーク(ティム・ロビンス)は性格とコントロールに難あり。彼の教育係としてベテラン無頼のキャッチャー、デービス(ケビン・コスナー)が招かれた。
 その二人の間に毎年お気に入りの選手をパートナーに選ぶ女性、アニー(スーザン・サランドン)が加わり、おかしな三角関係を繰り広げていく。各々の性別や年齢、経験こそ違えど、野球に対する熱い思いをぶつけ合う。

Impression
 この映画を初めて見た頃の私は大学生の頃でヌークの年代。今、デービスの年代になって改めて見てみると、若い頃に感じ得なかった肉体の衰えとそれにまつわる悲哀がとても身近に感じられた。
 それと同時に「人にとって大切なことっていったい何なんだろう?」なんてことも思ったりもした。富? 名声? 夢? 信念? パートナー?
 若者はただ上を目指す。挫折を味わった者は足元を見る。こんなことを考えさせてくれる野球っていいですね。
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ブリタニック

2000年/監督:Paul Colichman

Story
 第一次世界大戦下の地中海。連合国イギリスの密命を受け武器を運ぶ病院船ブリタニック号と、同船に座している英国大使護衛のための新米女性エージェントのベラ。
 方やそのブリタニック号を奪取すべく虎視眈々と狙う枢軸国ドイツのスパイ・レイノルズ牧師。互いの正体を知らずに男と女として惹かれあうベラとレイノルズ。しかし、レイノルズの企てが破綻し、水面下に海の狼・Uボートが迫り。

Impression
 ブリタニック号は、かの有名なタイタニック号の姉妹船でオリンピック級の3番艦である。史実では客船としての実績は無く、病院船として就役中に地中海にて触雷し短い生涯を閉じている。
 そのエピソードだけを持ってきて、辻褄を合わせようとしたような映画。なんとはなしに物足りなさの漂う雰囲気となんとなくあっていないCG。私的には「B級かな?」と思った。
 タイタニック号の姉妹船にこんな船があったという意味では面白いかもしれないが あまりオススメはしないなぁ。 
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海の上のピアニスト

1999年/125分/監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

Story
 19世紀最後の年、西暦1900年。舞台は大西洋航路で欧米を行き来する客船ヴァージニアン号。この船の客室に置き去りにされていた乳呑児こそこの物語の主人公1900(ナインティーンハンドレッド・ティムロス)。時は流れ、乳呑児は成長し、同時に天才ピアニストとしての頭角をあらわしてきた。波のうねりを鮮やかな調べにかえ、自由で大胆な旋律を奏でて周囲を圧倒していた。
 1900は産まれてからこのかた船を下りたことがなかった。別に拘束されているわけではないのだが、下りたいとも思ったことはなかった。なぜなら陸は果てない欲望にあふれ、1900の手には余ると思ったからであった。
 そんな彼が初めて船を下りようと思ったのは、一人の少女がきっかけであった。
 「陸から見た海は、船から見る海と違って見るものに語りかけてくる」
 彼女を想う1900の調べは甘く切ないものだった。果たして彼は船を下りるのであろうか? 

Impression
 この作品を通じてイタリア映画の質の高さを再認識した。10年ほど前に見た「ニューシネマパラダイス」と同様、一文字で言うならば、”愁”である。
 全編にわたって回想形式ですすめていくストーリーは、下手をすると野暮ったいものになってしまうのだが、野暮ったさは微塵もない。非常にセンスが良く、久しぶりに手放しでお奨めしたい映画に出会えた。これはとてもうれしいことである。
 ただ、ひとつだけ挙げるとするならばラスト近くの部分。この部分については見る側の感じ方によって様々な感じ方があるだろうが、私は1900が現れなくてもよかったのではと思った。映画を見なければわからないことであるが、是非ご覧になって感じて欲しい一本であった。
 また、1900役のティム・ロスが非常に良かった。微妙な表情がなんとも愛くるしく、それでいて押しつけがましくないのである。若干、好き嫌いがあるタイプの役者ではあると思うが、好印象を受けた。
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エリザベス

1998年/123分/監督:シェカール・カプール

Story
 英国王ヘンリー8世と愛妾アン・ブーリンとの間に生まれたエリザベス(ケイト・ブランシェット)。父王の死後、イングランドは新教徒とカトリックに分裂し、スコットランドをはじめとする外国の脅威にさらされるといった状況にあった。妾の子として王位を継ぐことはなかったが、姉の死によって彼女の人生も大きく変わっていく。危機に直面したイングランドが若き女王の双肩にかかっていた。
 愛する男、ロバート卿(ジョセフ・ファインズ)と決別し、イングランドを救うために己を捨てた。ウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)の協力もあり、着々と権力を固めつつあるエリザベス。その果てには、さらなる暗殺・陰謀・裏切・粛清といったお決まりの権力闘争が繰り広げられるのだった。

Impression
 以前に見た「わが命つきるとも」で、ヘンリー8世が宗教を曲げてまで離婚をしたツケが子供の人生にまで大きく影響を及ぼすとは「世の中、因果応報だなぁ」と思った。
 エリザベス役のケイトブランシェットは妖しげな魅力がありハマリ役。エリザベスの愛人役のロバート卿のジョセフ・ファインズは「恋におちたシェークスピア」のシェークスピア役だったが、なぜかこういった役がぴったりなので面白い。
 ストーリーはエリザベス朝の揺籃期の物語なので、私の思惑とはちょっとずれてしまった。エリザベスというと絶対君主のイメージが強かったもので。従って評価は若干辛めであると思う。また、見た後で清清しい映画ではないので、それなりの覚悟(?)が必要かもしれない。
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ロボコップ2

116分/1990年/監督:アービン・カシュナー

Story
 近未来、アメリカ・デトロイト市はロボコップが登場したにもかかわらずいまだ犯罪に蝕まれていた。増大する犯罪に対して、一大企業”オムニ社”が警察業務を執り行う図式が成立していたが、警官のストライキとあいまってデトロイトは無法地帯であった。
 その中でロボコップと(ピーター・ウェラー)と相棒のアン・ルイス(ナンシー・アレン)だけが新麻薬「ヌーク」の摘発に全力で当たっていた。ロボコップは「ヌーク」の総元締ケインの居場所を突き止め追い詰めるものの、逆に解体されて無残な状態で警察署の前に捨てられてしまう。
 オムニ社は、解体されたロボコップの修理を優先せず、あろうことかケインを利用してロボコップ2号機を作成してしまう。凶悪犯罪者でジャンキーのケインを利用したコップが存在するわけもなく、当然のように暴走する2号機。 デトロイトは、そしてロボコップはどうなってしまうの?

Impression
 「ロボコップ」を見終わったとき、「ロボコップ2」を見たいなぁと思ったのだが、率直な感想は「続編っていうものは、まぁ、こんなものだよね」であった。つまらないわけでもないのだが、最初に見たときのような新鮮な驚きはなかった。
 麻薬王ケインを利用してロボコップ2を作るというところにも説得力があまり感じられなかった。ロボコップで、ロボコップ=マーフィーの図式が成立したように思ったのだが、解体されてからのロボコップはマーフィーらしさがあまり感じられなかった。この点が私的に一番残念なところである。
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ロボコップ

102分/1987年/監督:ポール・ヴァーホーヴェン

Story
 近未来、アメリカ・デトロイト市は犯罪に蝕まれていた。増大する犯罪に対して、市は警察業務の民間委託を決定。一大企業”オムニ社”が警察業務を執り行う図式が成立した。
 南署から赴任したマーフィー(ピーター・ウェラー)は、相棒のアン・ルイス(ナンシー・アレン)と警邏中に強盗犯を発見し、追跡。廃工場に追い込むが、逆に返り討ちに遭ってしまう。マーフィーは相棒ルイスの前で蜂の巣になり虫の息の状態で救急センターに担ぎ込まれるが、手当ての甲斐なく亡くなってしまう。
 そこに目をつけたのがED209プランに挫折したオムニ社の平取モートンであった。死亡したマーティーの頭脳をチタン合金製のロボットに埋め込んだサイボーグ「ロボコップ」誕生である。
 マーティー自身の名前はもちろん記憶も封印されていたのだが、ルイスとの会話などにより急速に封印された自身の記憶が戻り始めた。妻や子供、そして自身を殺害した犯人らの顔。その犯人を捕らえるために出動するロボコップであったが、犯人らの背後には、思わぬ人物が存在するのであった。

Impression
 私が13年前に映画館で見た映画で、その頃に思い浮かべた近未来は「こんな感じだったなぁ」と改めて感慨に浸った。
 話の要所要所でニュース番組の形態をとって乱れた世相を皮肉っぽく表現したり、ロボコップが誕生するまでの視点をマーティーのものとして固定するところなどは、見せる側の工夫が伝わってくる。映画全体として好感が持てるのは、そういった為であろう。
 映画自体はヒーローもの的な要素が強く、見た後の爽快感がある。ロボコップの続編がいくつか出ているが、「ロボコップ2」を見たいなぁと率直に思った。(続編ものはハズス事が多いのだが…)
 余談として、若干過激な表現(スプラッタ系)が含まれているので、お食事時には気をつけたいところである
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大脱走

172分/1963年/監督:ジョン・スタージェス

Story
 第2次大戦中のヨーロッパ戦線。ドイツのとある捕虜収容所が物語の舞台である。この収容所は、特に脱走癖のある者たちを集めた場所である。それだけ警備も厳重であるがそんなことに臆するつわものどもではなかった。
 号令一下、チームワーク良くドイツ兵の目を掻い潜り、3本ものトンネルを掘り始める。これは250人もの大脱走計画である。同時に身分証明書や衣類なども様々な方法で調達していく。
 いよいよ、脱出決行日である新月の夜。途中のアクシデントによって、最終的には1本のトンネルからヒルツ(スティーブ・マックィーン)ら76名が脱出に成功する。しかし、ここはドイツ国内。脱出を果たした捕虜たちには、容赦のない現実が待ち受けるのである。

Impression
 今に至っては古典中の古典だが、非常に面白い。「どうやってトンネルを掘るの?」「どうやって品物を調達するの?」などなど見ていて一緒にどきどきしてしまう。それがまた史実に基づいた映画であるところに新鮮な驚きがある。
 スティーブ・マックィーンやチャールズ・ブロンソンといった豪華な俳優陣もさることながら、軽快な大脱走マーチ(?)も小気味よい。単なる戦争アクションものではなく、人間心理を実に上手く描いている。
 「約3時間、字幕」と聞くと尻込みをするかもしれないが、多くの人が話に引き込まれてしまうのではないだろうか?
 一見の価値あり。
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わが命つきるとも

1966年/120分/監督:フレッド・ジンネマン

Story
 1528年、英国王ヘンリー8世(ロバート・ショー)は若く美しいアン・ブーリンとの結婚を強く願っていた。しかし、王には既にカテリーヌ妃が嫁いでいた。英国はカトリックの国、離婚は御法度。どうしても離婚する場合にはローマ教皇の許しが必要だった。
 王の離婚という難局を迎え、白羽の矢が立ったのが王の信望も篤いトマス・モア(ポール・スコフィールド)であった。彼の能力をすれば教皇への説得も可能であると、ヘンリー8世は様々な手を駆使してトマス・モアへの協力を依頼する。しかし、信仰心の篤いモアは首を縦には振らない。大法官という要職にも任命し、懐柔を試みるが、モアは信念を曲げようとはしなかった。
 ついに堪忍袋の緒が切れた王はをローマ教皇から独立した英国教会を設立。自らがその頂点に座る事によって離婚を成し遂げる。そのことを認めようとしないモアを憎々しく思った王は、モアを投獄し、自らにおもねることを要求するのだが…。

 トマス・モアの主著『ユートピア』は1516年に刊行された。ユートピアという架空の国の見聞録の形で共産主義や男女平等・宗教上の寛容などを説いたもの。

Impression
 宗教への信仰と主人への忠誠との狭間で葛藤する人間模様が見事に描かれている。舞台が16世紀イギリスなので宗教はキリスト教であるが、別に宗教色の強い話ではない。むしろルターによる宗教改革後の宗教情勢ということでかなり俗っぽく描かれているような気がする。宗教アレルギーのある人でも映画として楽しめると思う。
 正義や道徳といったものが必ずしも正しいとは言わないし、ある意思によって作り上げられた幻想であるかも知れないということを否定もしない。であるから、正義・道徳といった言葉を使うのは私個人あまり好まない。しかしあえて使うが、その正義や道徳が廃退し汚職と偽善が蔓延した社会に自らの信念を貫こうとした偏屈者がいたことに「人間社会の面白さ」を感じた。
 映画の分類的には、史劇になると思う。アクション無コメディー無、ラブロマンス無。現代映画に必須のヒット要素が全くないこの映画がこれほどまでに面白いのは何故であろうか?
 派手なアクションや荒唐無稽なコメディー・美しいラブロマンスなどに酔いたい時にはお奨めは出来ない。たまには真摯に自分と向き合ってみたい時にお奨め。  
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FAR AND AWAY

1992年/140分/監督:ロンハワード

Story
 1892年アイルランド、貧しい小作人の三男として実直に生きていたアイルランド人青年ジョセフ(トム・クルーズ)。貧しくとも慎ましく生きていた彼の父が小作騒動に巻き込まれて重傷を負うという事件が起こった。虫の息で我が家に戻ってきた父は「土地を持て。土地を持った時に祝福してやるぞ」と言い残してこの世を去った。
 ジョセフは腹に据えかねてイギリス人大地主を暗殺しようと屋敷に乗り込んでゆく。なかなか暗殺のチャンスを得ないまま馬小屋に隠れていたところを大地主の娘シャノン(ニコール・キッドマン)に見つかり足に怪我を負わされてしまう。暗殺も失敗に終わり、このままでは罪人として処刑されてしまう。逃げねばならなかったが傷も深かった。
 一方、シャノンは大地主の娘という立場に辟易していた。そして以前から暖めていた新大陸への移住を実行に移そうとしていた。ジョセフに興味を持ったシャノンは、彼を新大陸までのお供として誘うが、敵の娘の誘いを受けるはずもない。しかし「移住者には土地を只で貰える」という言葉につられてジョセフはシャノンと共に新大陸へ向かうこととなった。
 新大陸に着くには着いた。しかし、新大陸にはシャノンが思い描いているような甘い夢はあまりに少なく、ジョセフがこれまで味わってきたような厳しい現実ばかりが待っているのだった

Impression
 非常にスケールの大きい映画である。アイルランド・アメリカを舞台にトム・クルーズとニコール・キッドマンが快活に演じている。ラブストーリーだが、そんなに鬱陶しくない。自然な感じがある。
 新大陸到着後、シャノンとジョセフの主従関係が段々と逆転していくところなどは非常に面白い。また伏線の張り方が上手く、ラストシーンは感動しつつも大笑いしてしまった。「少しマイナーな映画かな」と思って借りたのだが、非常に楽しめる一本であった。
 バブル崩壊時、土地神話も同様に崩壊したが、「やっぱり土地の持つ魅力は強ぇ〜なぁ」と再認識させられた。
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