2008年のおせち
2008.01.01 Tuesday
新年明けましておめでとうございます。忙しかった年末を乗り越え、かなりのんびりとした寝正月を過ごしています(笑)。本年も宜しくお願いいたします。
早速ですが、今年はこんな感じ。
おせちは、毎年自家製で作っているのですが、伊達巻、栗きんとん、酢レンコン、ごぼうとこんにゃくの合わせ煮、ささみの竜眼焼き、煮豚、ローストビーフ、煮物、かんてんなどなど、今年も自家製の好物を集めたおせちとなりました。今年は出世魚「ぶり」が食卓に加わりました。
そんな「おせち料理」について、ちょっと調べてみました。
おせちの起源は、暦上の五節供(節句)から来ています。五節供とは、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽の五つを指し、節供の前夜から神様にお供えをし、日が改まってから、そのお下がり(節振舞)を家族そろってあずかります。この料理を「節供(せっく・せちく)料理」と言い、現在ではお正月の節振舞のことを特に「おせち料理」と呼ぶようになったそうです。※因みに端午の節句の粽(ちまき)も節供料理のひとつです
また、お正月に火を使うことを避けるという「物忌」の意味もあり、歴史的には、江戸時代後半に民間から広まった風習だそうです。縁起が良く、保存の利く食材を抽出して、めでたさが重なる意味を込めて「重箱」に詰めるのですが、重箱は三段重と五段重が一般的に用いらていたそうです。地方地方で様々な様式がありますが、
一の重は、祝い肴…三つ肴とも言い、黒豆、数の子、田作り、たたきごぼう等
で、間の重に
・口取り…色合いもきれいで甘いものとして、栗きんとん、伊達巻、蒲鉾、昆布巻等
・魚の焼き物
・酢の物(なます、酢蓮根)
を挟んで、最後の重には、煮物という詰め方が一般的なようです。
さらに、五段重の場合、五段目には何も入れずに空けておき、将来さらに繁栄し、富が増える余地を示すそうですから、いやはや昔の人の考えは粋ですねぇ。そこで、中に入っている食材についても調べてみました。相当に縁起を担いでいますので、江戸時代の人のユーモアを感じます。
紅白蒲鉾
紅は邪気を払い、白は清らかな心を表し、平安・平和という縁起
栗きんとん
きんとんは「金団」とも書き、その黄金色に輝くところから財宝に見立て、「豊かな1年を」という縁起。また「勝ち栗」から栗自体が縁起物です
昆布巻
昆布は「養老昆布」と書いて「よろこぶ」に通じるので、不老長寿という縁起
数の子
にしん(二親)から多くの子が出るので、子孫繁栄という縁起
ごぼう
細く長く地中にしっかり根を張り、根気強くという縁起
蓮根
レンコンの穴を通して将来の見通しがきくという縁起
伊達巻
「伊達」は洒落者を意味し、巻物は文化や勤勉を育むという縁起
これだけの「めでたさ」や「縁起」を内包したおせち料理ですのありがたく頂きたいものだと思います。
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早速ですが、今年はこんな感じ。
おせちは、毎年自家製で作っているのですが、伊達巻、栗きんとん、酢レンコン、ごぼうとこんにゃくの合わせ煮、ささみの竜眼焼き、煮豚、ローストビーフ、煮物、かんてんなどなど、今年も自家製の好物を集めたおせちとなりました。今年は出世魚「ぶり」が食卓に加わりました。
そんな「おせち料理」について、ちょっと調べてみました。
おせちの起源は、暦上の五節供(節句)から来ています。五節供とは、1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽の五つを指し、節供の前夜から神様にお供えをし、日が改まってから、そのお下がり(節振舞)を家族そろってあずかります。この料理を「節供(せっく・せちく)料理」と言い、現在ではお正月の節振舞のことを特に「おせち料理」と呼ぶようになったそうです。※因みに端午の節句の粽(ちまき)も節供料理のひとつです
また、お正月に火を使うことを避けるという「物忌」の意味もあり、歴史的には、江戸時代後半に民間から広まった風習だそうです。縁起が良く、保存の利く食材を抽出して、めでたさが重なる意味を込めて「重箱」に詰めるのですが、重箱は三段重と五段重が一般的に用いらていたそうです。地方地方で様々な様式がありますが、
一の重は、祝い肴…三つ肴とも言い、黒豆、数の子、田作り、たたきごぼう等
で、間の重に
・口取り…色合いもきれいで甘いものとして、栗きんとん、伊達巻、蒲鉾、昆布巻等
・魚の焼き物
・酢の物(なます、酢蓮根)
を挟んで、最後の重には、煮物という詰め方が一般的なようです。
さらに、五段重の場合、五段目には何も入れずに空けておき、将来さらに繁栄し、富が増える余地を示すそうですから、いやはや昔の人の考えは粋ですねぇ。そこで、中に入っている食材についても調べてみました。相当に縁起を担いでいますので、江戸時代の人のユーモアを感じます。
紅白蒲鉾
紅は邪気を払い、白は清らかな心を表し、平安・平和という縁起
栗きんとん
きんとんは「金団」とも書き、その黄金色に輝くところから財宝に見立て、「豊かな1年を」という縁起。また「勝ち栗」から栗自体が縁起物です
昆布巻
昆布は「養老昆布」と書いて「よろこぶ」に通じるので、不老長寿という縁起
数の子
にしん(二親)から多くの子が出るので、子孫繁栄という縁起
ごぼう
細く長く地中にしっかり根を張り、根気強くという縁起
蓮根
レンコンの穴を通して将来の見通しがきくという縁起
伊達巻
「伊達」は洒落者を意味し、巻物は文化や勤勉を育むという縁起
これだけの「めでたさ」や「縁起」を内包したおせち料理ですのありがたく頂きたいものだと思います。